知的障害の場合の障害年金における初診日

文責:所長 弁護士 大澤耕平

最終更新日:2022年03月02日

1 初診日を決めるには知的障害の原因を確認する必要があります

 知的障害というと、一般的には生まれながらの先天性の知的障害がイメージされることが多いです。

 ただし、認知機能等の知能に障害をきたす原因は、必ずしも先天性のものとは限らず、例えば、交通事故等で脳外傷を負った場合の高次脳機能障害や、いわゆる認知症によっても、後天的に知的障害の状態になることもありえます。

2 先天的な知的障害について

 先天的な事情が原因で知的障害と診断された場合には、初診日は、出生日となります。

 そのため、このタイプの知的障害では、20前傷病による障害年金の請求が可能となるため、20歳になる時点で障害の程度を診断してもらい、すぐに障害年金の請求をすることができます。

 また、障害年金の請求をすることなく、20歳以降何年も経過していた場合でも、過去に遡及して障害年金の支給をしてもらえる可能性があります。

3 後天的な知的障害について

 他方で、交通事故の脳外傷等の後天的な原因によって知的障害の状態になった場合には、当該原因となった傷害や疾病の最初の診察を受けた日を、初診日として障害年金の申請を組み立てていくこととなります。

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