知的障害の場合の障害年金における初診日
1 初診日を決めるには知的障害の原因を確認する必要があります
知的障害というと、一般的には生まれながらの先天性の知的障害がイメージされることが多いかと思います。
ただし、認知機能等の知能に障害をきたす原因は、必ずしも先天性のものとは限らず、例えば、交通事故等で脳外傷を負った場合の高次脳機能障害や、いわゆる認知症によっても、後天的に知的障害の状態になることもあり得ます。
2 先天的な知的障害について
先天的な事情が原因で知的障害と診断された場合には、初診日は、出生日となります。
そのため、先天性の知的障害では、20歳前傷病による障害年金の請求が可能となるため、20歳になる時点で障害の程度を診断してもらい、すぐに障害年金の請求をすることができます。
また、障害年金の請求をすることなく、20歳になってから何年も経過していた場合でも、過去に遡及して障害年金の支給をしてもらえる可能性があります。
3 後天的な知的障害について
他方で、交通事故の脳外傷等の後天的な原因によって知的障害の状態になった場合には、当該原因となった傷害や疾病の最初の診察を受けた日を、初診日として障害年金の申請を組み立てていくこととなります。
知的障害で、障害年金の申請をお考えの方もしくはそのご家族の方は、私たちまでお気軽にご相談ください。
お役立ち情報
(目次)
- 障害年金を受給するためのポイント
- 障害年金で必要な書類
- 障害年金の決定から支給まで
- 不支給通知が届いた場合
- 障害年金の事後重症請求
- 障害年金における社会的治癒とは
- 障害年金の配偶者加算
- 国民年金で障害年金2級が認定された場合の金額
- 障害年金の金額
- 働きながら障害年金を受給できる場合
- 障害年金の受給要件
- 障害年金の時効
- 障害年金の種類
- 障害年金がもらえない理由
- 障害年金における障害認定日とは
- 障害年金受給中に新たな障害が発生した場合の対応方法
- 障害年金を受給することによるデメリット
- うつ病と障害年金3級
- 知的障害の場合の障害年金における初診日
- てんかんで障害年金が受け取れる場合
- 心臓にペースメーカーを入れている場合の障害年金
- 精神疾患について障害年金が認められる基準
- 高次脳機能障害で障害年金が受け取れる場合
- 義足で障害年金は受給できるのか
- メニエール病で障害年金を請求する場合のポイント
- 精神疾患の障害年金の更新時の注意点
- 額改定請求について
- 有期認定と永久認定について
- 障害年金と障害者手帳の違い
- 特別障害者手当
- 障害者手帳について
- 障害年金の更新
- 障害者年金
- 社会保険労務士とは
- 障害年金についてどこに相談すればよいか
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